住宅部のボリュームを宙に浮かすことで、客殿から庫裏、山・アプローチへと流れるように連続するランドスケープ/コモンスペースを提案。
住宅の下の空間は執務室など寺としての諸室のほか、そのほとんどを内外に渡るコモンスペースとして住民に開放できる空間とし、
住宅としてのプライバシーを確保しつつ穏やかなコモンスペースをつくった。
単なる大屋根のイベントスペースではなく、文字通りの寺のフトコロのような場所にしようとした。
上空の住宅の各部屋は少しずつ離れながら配置され、その間に様々な空隙を生むことでその下の空間へ日の光や風、雨ときには雪を導き、
住宅下の空間を少しだけ自然の状態に戻している。
建物の外形は周囲から眺めたときの圧迫感を軽減させつつ、その下のコモンスペースでは心地よい広がりを感じられるような形態としている。
空に漂う雲のような、もしくは池に浮かぶ蓮のような建築