山梨・石和温泉の築50年のホテルのエントランスファサードのリニューアルプロジェクト。
低層部の外壁を新たな石材に貼りかえている。
石は10年前に工事をしたエントランス内部では、壁面などにライムストーンを使用したが、
ファサードの石材には、ライムストーンが地中でマグマの熱と圧力を受けて再結晶化して変質した大理石を使用し、耐候性の問題もクリアしている。
それぞれの計画には10年の隔たりがあるが、別の系譜のデザインとならないような素材を選びをしている。
石材は上段になるほど少しずつ迫り出すようなデザインとし、石が持つ重さを軽やかさへと変換している。
段差となる石の隙間に照明を設置することで、夜はさらに浮遊感を持った風景をつくりだしている。